William Fisk / ウィリアム・フィスク
カナダの放送局CBCが追いかけた、カナダ人アーティストのショートドキュメンタリー。これ、見ている間に結構引き込まれてしまいました。
驚くほど写実的な絵を描く画家・ウィリアム・フィスク。本国カナダでギャラリー展示の機会を失った彼は、世界で最も競争が激しいと言われるマーケット・ニューヨークでの個展に挑みます。
しかし、会場となるギャラリーにとっては、現住所になってから初の個展。さらに、僅か200m先では有名画家・デイビッド・ホックニーが個展を開催中、と非常に厳しい状況。
「フィスクの作品が売れないと後が続かない。まさにギャンブルだよ」と語るギャラリーオーナーのフランクさん。
また、パートナーであり、元バレーダンサーであるブレンダさんは「彼は描き続けないとダメな人なの。そうしていないとアイデンティティが保てないのよ。元ダンサーとしてその気持ちはすごく理解できるわ」と語ります。
そして迎えたオープニング日、たくさんの人が会場を訪れ、評論家からも称賛されるフィスク。果たして売れたのか!?と思っていたところ、最後の最後で
As of closing day of Fisk's NY show, four of the twelve paintings had been sold.
「個展終了時点で12作品中4作品が売約」
との表示が!
アーティストが対峙する葛藤を上手く捉えた、非常に良いドキュメンタリーではないでしょうか!?
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