小さなビジネスオーナー


タスクの管理・外注


現在の日本のアーティストを取り巻く環境(一部トップは除く)は苦境であるのと同時に、大きな変革の時を迎えているのではないでしょうか?


様々なSNS・オンラインショップフォーマットの登場により、私たちのビジネス・消費環境はこの10年で激変し、”理論上は” 作家さんが<創作・PR・販売>まで一人で出来てしまう時代です。



しかし、もちろん時間は有限ですし、皆さんは一人しかいませんから、それらの膨大なタスクの中の何を自分自身でこなし、どの領域で他人の力を借りるか判断していかなければいけません。


これは、非常に厳しい市場環境に置かれている現代のミュージシャンも同様ですが、皆さんはクリエイターであるのと同時に、<お金・時間・エネルギー>を有効に回す「スモールビジネスのオーナー」になる必要があるのです。



次の作品・次の展示のために


「ビジネス的な視点」と言うと、作家さんの中には苦手意識や嫌悪感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、要は当たり前のことをしっかりやるだけです。


「モノを作ってモノを売る」以上、そこには必ずコストと利益が発生しますから、それを計算して先行投資・プライシング(値付け)しなければいけません。



また、モノ(作品)は作っただけでは売れませんし、個展もただ開いただけでは誰もその情報を知り得ません。それを「宣伝・告知」しなければいけないのです。


創作活動の中である程度このような導線を引いていかなければ、次の展開(次の作品にかけられるコスト・次の個展の会場選択等)がどんどん場当たり的となり、活動自体が負のサイクルとなりかねません。



皆さんの創作活動が少しでも現実的かつ持続的となるように、私たちは皆さんと共に戦っていきたいと考えています。