「自分の」潜在顧客
誰に向けて発信するか
「アートは昔ほど売れない」「アート作品はマーケティング出来ない」…アート業界、特に作品の売買に関しては、悲観的な声がよく聞かれる近年。
しかしその一方で、インスタグラムなどの普及により、創作活動やデザイン・インテリアに興味を持つ層はかつてないほどに膨らんでいると言えるのではないでしょうか?
音楽業界も同じですが、市場がどんな状況であれ、作り手は作品を「作りたい」ですし、「新しい作品を見たい・聴きたい人」も常に一定数いて、少しずつ循環していきます。
個々の作家さんにとって大切なことは、マーケットの状況がどうであれ、「自分の潜在顧客はどんな人たちで、どこにいるのか?」を考えることです。
SNSを運用するということは、ファンベース構築だけでなく、そのリサーチの意味合いもあるのです。
先入観は害悪
創作活動に限らず、私たちは何か物事を一定期間継続すると、過去の経験から様々な予測が立つようになります。
もちろん、リスク回避等のためには有効な能力ですが、時にそれは「先入観」という形で私たちの思考に悪影響を及ぼしてしまいます。
例えば、皆さんの顧客・ファン層に関する認識も同じです。
一度頭の中で「自分のファン層は年齢~才位、女性で、~な仕事をしていて…」といった「勝手な当てはめ」をしてしまうと、その層以外の方の存在が見えにくくなってしまいます。
もちろん、十分根拠となり得るような数を基にしていれば話は別ですが、そうでなければただの「思い込み」にすぎません。
また、例えその「主なファン層」の認識が合っている場合でも、「それ以外の層の方が全く買わない、興味がない」ということにはなりません。
つまり、大切なのは「自分のファン層の分析・把握はするけれども、決めつけはしない」ということ。
10代で渋いジャズを聴く若者もいれば、60歳でJ-popを聴く方もいるように、皆さんご自身の「作品が持つ可能性を信じる」ことは重要ではないでしょうか?
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